盛夏

青空と白く涌きあがる入道雲とが見事なコントラストを描き、キアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、 モンキチョウ、オニヤンマ等の虫達が花を求めて飛び交い、丈高く伸びたシシウドが大輪の花を 咲かせ、本格的な夏の到来です。

鮮烈な色合いの花が増え、クルマユリやコオニユリの緋色の花にはアゲハが、 淡い紫のクガイソウにはヒョウモンチョウが好んで蜜を求めて集まります。

ノリウツギ、クロヅル等の木々は、重そうにたっぷりした花をつけ、トリアシショウマ、 ヤマブキショウマ、ソバナ、コウゾリナ、ニガナ、キオン、ハンゴンソウ、オオイタドリ、 オオウバユリ そして高原の女王と言われる ヤナギラン 等々で作り上げるお花畑が至る所に見られます。

一の瀬湿原ではミズギクが黄色に一面に広がりトンボソウ、ミズギボウシ、ツルコケモモ、 ヒメシャクナゲ、ノギラン、変わった名前のヌスビトノアシ等が木道の散歩を楽しませてくれ、 ホテルの真下にはヤナギランとハンゴンソウの赤紫と黄色の絨毯が広がります。

又、カッパ沢付近に咲くセンジュガンピは爽やかな白い花を付け、時には焼け付くように暑い夏の日差しの中に涼を 誘います。

標高2300mの岩菅山頂は高山植物の宝庫として有名です。

残雪の中に ハクサンコザクラ 、イワカガミ、ショウジョウバカマ、 ナエバキスミレが少し遅れて ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、 シナノキンバイ、コキンレイカ、ツガザクラ、オノエラン等、そして登山客が増える七月中旬には アオヤギソウ、ハクサンシャジン、 リンネソウ 、ハクサンフウロ、グンナイフウロと珍しい高山型 の花が次々と咲き乱れ登山の醍醐味を深めてくれます。

登山道途中の林下に針金のように細い茎をしたコイチヨウランやアリドウシランを見つけることもあります。

稚児池を頂上に持つ焼額山も高層湿原として名高く、イワショウブ、ヒメシャクナゲ、 コバイケイソウワタスゲ が見事な景観を現出し、山の上にこんなに静かで、華やかな所があるのかと不思議に感じる程です。

まるで天上の楽園を思わせます。





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