萌える春長い白い雪の季節が終わろうとしています。 春スキーがまだ楽しめる四月上旬から五月上旬、雪白で増水し音をたてて流れ出したせせらぎのほとりに、まず リュウキンカ が黄色の花を咲かせ、 ミズバショウが白いほうをもたげ、フキノトウが、そしてイチリンソウが葉よ りも大きいつぼみをあげて春の花の一番乗りの仲間入りをしようとがんばります。 まるで雪の下でじっと息をつめて芽吹きの時を待っていた草達が少しの割れ目も見逃さずに光を求め我先にと顔を出す かのようです。 ![]() 日一日と日差しが強まり、そして残雪が少しずつ形をかえ訪れる人も減り、高原はようやく静けさ を取り戻し、静寂の中を鶯や郭公の鳴き声が響き渡ります。 それでも春は順調に訪れてはくれません。 五月の終わりから六月になっても降りる霜に美しく咲いているミズバショウが無残な姿に変えられて しまう事も少なくありません。 霜冷えの寒々とした広葉樹林の中にぼっと霞むようにオオカメノキが、そして薄紙を翻すように タムシバ が白い花をつけ、谷筋には桃色の可憐なシラネアオイがひっそりと咲くのもこの頃です。 ![]() 五月半ばようやく冬の間クローズしていた秋山方面への林道が開通し、優しい色をした イワウチワ の開花に間にあうか心配しながら初めてのドライブにでかけます。 どうかすると花びらが散ってしまっていることが多く、あたりはまだ枯葉ばかりなのですから余程早く、 雪解けと同時に咲き出すのでしょう。 カラマツが柔らかい芽を吹き出すのと時を同じくして、それまで枯草におおわれていた一の瀬湿原が 瑞々しい緑の原に姿を変えます。 アヤメ、ヒオウギアヤメ、 シガアヤメ が次々と紫の花をつけ、それぞれの違いを見分けるのも楽しみの一つです。 ノビネチドリ、ハクサンチドリ、少し遅れてテガタチドリの仲間が薄紅色や濃い薔薇色や 白色の花をつけて美を競い、湿原の一番美しい季節がやってきました。 chalet@shigakogen.jp Copyright(c) 2003 Chalet Shiga all right reserve |